学問 scholarship 2003 12 8
昔、バブル経済の時に、
メディアは、土地の値段が、どんどん上がるのは、バブルであると報道し、
庶民も、それに乗って、バブルはいけないことだと考えるようになりました。
政治家も官僚も、人気取りのために、
政策として、バブル叩きをしました。
具体的には、金利を急激に引き上げ、
不動産融資の総量規制をしました。
こうしてバブルは沈静化しましたが、日本経済も失速しました。
そして、その後、失われた13年と言われています。
これを、別の角度から、見てみましょう。
バブル経済の時に、日本経済は、世界最強で、一人勝ちでした。
そこで、外国人は、どう、日本を分析したか。
何が、日本経済の力の源泉か。
よく調べてみたら、日本経済の力の源泉は、土地だった。
土地の値段が上昇するということが、日本経済の力の源泉だとわかった。
日本において、土地の値段は、株価と同じ価値があるとわかった。
そうすると、どうすべきか考えた。
都市部の一部で、地上げという悪しき現象があった。
これを、テレビ局に、地上げは悪いと、一生懸命、報道してもらうと、どうなるか。
その後は、ご存じの通りです。
世論がバブル叩きとなり、
土地の値段が、どんどん上昇するのは悪いことだという世論になった。
そして、政治家も官僚も、人気取りのために、
政策として、バブル叩きをしました。
そして、今、土地の値段が下がって、外資は、安く、日本の土地を買っています。
なぜ、優秀といわれる官僚が、こうなると、予想できなかったか。
それは、大学教育に問題があるのです。
すでに完成した学問を暗記して、いくら、いい点数を取っても、
それは、学問と言わないのです。
それは、高校の延長に過ぎないのです。
自分の成績が高校の延長レベルに過ぎないことに、気が付かないで、
役所に入って、自分は優秀である、間違うわけないと考えて、
出世していくわけです。
だから、失敗するのです。
もちろん、学生だけが悪いのではありません。
日本の教授は、偉そうにしていますが、
実際は、外国で完成した学問を、日本語に翻訳して、それを講義しているだけです。
これを、学問とは言わない。翻訳業です。
学者と言いつつ、実際は、やっていることは、翻訳業に近いのです。
もとを正せば、教授が悪いのです。
翻訳することで教授になれるのですから、楽なものです。
独自の学問を確立した学者は少ないのです。
たいていの学者は、外国で完成した学問を日本語に翻訳して、
いかにも自分の学問のように振る舞っているだけです。