改革の行方 foreglimpse 2003 11 3

 自民党も、民主党も、改革を訴えています。
さて、改革を推進した結果、どうなるか。
誰もが気になるでしょう。
 これは、日本人ならば、誰でも経験しているはずです。
中学校の時に、高校を受験する際に、
担任の先生が、自分の実力にあった高校を教えてくれたはずです。
そして、みんな、先生の言うとおりに受験して、
自分の実力にあった高校に入学します。
 だから、高校に入学した時は、みんな、実力が同じはずです。
確かに、高校1年生の前半に、実力テストを実施しても、
みんな、同じような成績だったはずです。
 ところが、高校2年生になると、
入学した時は、同じような実力だったはずが、
学力に大きな開きがでてきたはずです。
 たとえば、高校2年生の時に、実力テストを実施すると、
トップクラスは、500点満点で、450点以上の成績となり、
下位クラスは、500点満点で、150点以下の成績となったはずです。
 つまり、改革を推進すると、そうなるのです。
今までの日本の政治は、以下のとおりだったのです。
 450点以上の成績を取る可能性のあるトップクラスに対しては、
あまりに実力がありすぎるから、もう、これ以上、勉強をするな。
勉強の量を減らしなさいと指示してきたのです。
そうすれば、成績が450点以上になることなく、成績が350点ぐらいに収まるのです。
 逆に、150点以下の成績になる可能性がある下位クラスに対しては、
100点ぐらい、点数に、ゲタを履かせていたのです。
そうすれば、何とか、成績が、250点ぐらいにはなります。
 こうして、上は成績が350点、下は成績が250点という、
あまり学力に差がつかない平均的な学校になるのです。
 基本的に、資本主義社会では、全員が、中流階級になることはあり得ない。
資本主義社会では、基本的に、階級社会となります。
 イギリスが、その見本となるでしょう。
アメリカも、階級社会ですが、
アメリカの階級社会は、入れ替わりが激しいと思います。
日本人は、あまり変化を望まないので、イギリス型の階級社会となる可能性があります。
 ところで、全員が中流階級という社会は、どんな社会か。
それは、社会主義国の社会です。
外国から見れば、社会主義国のなかで、唯一、成功した国が、日本だった。
そういうふうに見えます。
 さて、それでは、日本は、社会主義国に戻れるか。
戻れません。
それは、国家財政が破産状態に近いので、無理です。
国家財政は、ここ20年、放漫経営をしていたので、破産状態となりました。
 しかも、社会主義国として成功した原因として、
「人口増の社会」だったことも重要です。
基本的に、「人口減の社会」では、社会主義国の経営は、かなり困難となります。






























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