シミュレーション simulation 2003 9 11
投資家は、あらゆる事態を想定しておく必要があります。
そして、行動計画を検討しておく必要があります。
日本の株式市場にとって、リスク要因を考えてみる必要があります。
まず、中東情勢から。
パレスチナ紛争が焦点となるでしょう。
これが、小さな紛争で済んでいれば、いいのですが、
大きな紛争に発展する可能性があります。
評論家によっては、アラブ対イスラエルの最終戦争があり得ると言う人もいます。
そうなる可能性は低いが、想定のなかに入れておくべきです。
また、これも可能性は低いが、アラブの統一、アラブ統一国家の可能性も考慮すべきです。
今のアラブ諸国を見ていると、やはり、過渡期であると言わざるを得ません。
今のような状態が、21世紀中も続くとは考えられません。
次の状態へ移る過渡期でしょう。
次に、アメリカについて。
これは、「アメリカ・リスク」というものを、考えざるを得ません。
アメリカ経済は、回復に向かっていると言えますが、
昨日のアメリカの株式市場が、
ウサマ・ビンラディン氏の映像が、テレビで放映されたことで、
市場が大きく下落するようでは、困ります。
経済とは関係ないことで、市場が左右されるとは、
やはり、アメリカの株式市場には、リスクがあると言わざるを得ません。
これでは、今後も、株価の動向を見ながら、
ウサマ・ビンラディン氏の映像をテレビで流せば、株価が操作できることになります。
このような市場では、リスクがあって、安心して投資ができません。
さらに、大きな財政赤字の問題です。
何も対策をしなければ、破綻します。
共和党の政策は、「小さな政府」ですが、
今までの状況を見ると、結果的には「大きな政府」となっています。
しかし、「大きな政府」では、財政破綻が避けられません。
他にも、いろいろとあるでしょうが、
とりあえず、以上が、日本の株式市場にとってのリスク要因です。