リスク risk 2003 11 17
株式市場にとって、そして、経済にとって、
リスクとは、何か。
それは、政府です。
政府が、リスクとなっているのです。
高速で変化していく、経済システムや科学技術に、政府がついていけないのです。
もう、それは、無理だと思います。
それは、常に、時代の先端を走っていたソニーですら、
いつの間にか、今の時代から取り残されていることに気づいて、
あわてて、構造改革をやることになった。
今は、そういう時代です。
ソニーですら、時代の変化についていくのが、大変なのですから、
旧態依然の政府には、時代の変化についていくのは、無理です。
そして、旧態依然の政府が行う政策は、やはり、旧態依然の政策です。
前にも書きましたが、
検討委員会で検討して、来年度から実施する。
これでは、江戸時代と変りありません。
今週中に検討委員会で検討して、来週から実施する。
変化が早い今の時代は、このくらいでないと、
時代についていくことは、できないのです。
ところで、検討委員会と書きましたが、
検討委員会は、検討する前から、結論は決まっている。
それは、委員の人選の際に、政府や官僚に、都合のよい人材を選ぶから、
検討する前から、結論は決まっている。
御用学者、御用評論家、御用エコノミスト、それから利権代表。
要するに、「時間の無駄」というものです。
では、なぜ、やるか。
それは、「責任逃れ」のために、検討委員会をやるのです。
検討委員会が出した結論だと言って、
直接、自分に、批判や責任が及ばないように、検討委員会を作るのです。
委員会や有識者会議は、「無責任体質」そのものを象徴しています。