資源 resource 2003 8 27
日本とアラブを比べて、どうして、結果が逆になったのか、
不思議に思います。
資源がない日本が発展し、資源があるアラブが停滞している。
一般的には、資源のある国の方が有利です。
これは、起業するということを考えれば、よくわかります。
土地という資源があって起業する場合と、
土地がない状態で起業する場合です。
どちらが有利か。
日本は資源もなく、土地もありません。
日本は、国土が狭い上に、ほとんどが山地ですので、住める土地が少ないのです。
アラブは、国土が広く、資源もあります。
スタート時点では、有利なはずです。
にもかかわらず、停滞を招いています。
日本では、このような例があります。
親が裕福であると、子供は成功しない。
もしかすると、アラブは、これに当てはまるかもしれません。
さて、日本の資源とは、人間です。
日本では、人間が資源です。
ですから、教育を重視して、国を作ってきました。
教育は、学校だけではありません。
会社においての教育も重要です。
にもかかわらず、最近の日本では、不景気になったからと言って、
安易に、人員削減というリストラが行なわれてきました。
しかし、日本の資源とは、人間です。
安易にリストラをしてきた企業は、また負けると思います。
日本が、景気回復した時に、また、負けるのです。
安易にリストラする前に、社員を徹底的に教育すべきではなかったか。
安易にリストラを実行した企業を見ると、
不思議なことに、不採算な事業や、非効率的な事業が残っています。
あるいは、もう時代遅れな事業や、もう役割は終わった事業も残っています。
リストラとは、非効率的な事業や、失敗した事業を残し、
社員をクビにすることだったのか。
順番が逆だったと思います。
非効率的な事業や、時代遅れな事業を先に切ってから、
社員のリストラを考えるべきだったのです。
非効率的な事業や、時代遅れな事業を残したということは、
自分の失敗を認めることになるのが嫌なのか、あるいは利権があるからなのか。