プラン plan 2003 7 13

 少し余裕ができた時は、いろいろな想定をしておく必要があります。
一番、想定しておく必要があるのは、北朝鮮の問題です。
 国家の基本とは、むずかしい理論があるでしょうが、
最も重要なことは、国民に、食糧とエネルギーを確保することです。
国民に食糧とエネルギーが確保できないならば、国家ではありません。
 北朝鮮は、国家としては、実質的には崩壊しています。
問題は、北朝鮮の政権が倒れるという形式的崩壊が起きた時です。
この場合に、南北の統一ができるとは、思えないのです。
 西ドイツと東ドイツが統一した結果、
東ドイツのインフラが遅れていたので、
西ドイツは、苦労することになったのです。
しかし、東ドイツは、社会主義国の中では、インフラの整備は進んでいた方だったのです。
インフラについて、東ドイツと北朝鮮を比較すると、どうでしょうか。
 韓国の経済力が強いといっても、
政権崩壊後の北朝鮮を支える経済力はないでしょう。
北朝鮮を丸ごと支える経済力が、韓国になければ、
南北統一は、むずかしいのです。
西ドイツには、東ドイツを支える経済力がありました。
韓国には、それだけの経済力があるとは考えられないでしょう。
イラクについては、石油という資源がありますので、
石油を復興費用にあてることができます。
しかし、北朝鮮には資源がありません。
 いずれにせよ、問題は、北朝鮮の政権が倒れるという形式的崩壊が起きた時です。
その時、北朝鮮をどうやって復興させるのか。
復興プランを検討しておく必要があります。
 さて、国内問題についてですが、
国家の体制を改めるべきです。
それは、土建国家という、まるで発展途上国のようなシステムです。
国家の体制を先進国に改めるべきです。
日本の生きる道は、技術立国です。
発展途上国のシステムから、先進国のシステムへ転換を図るべきです。
これは、土建国家から、技術立国に転換することです。
 まず、簡単なところから始めましょう。
それは、規制緩和です。
これは、最初の第一歩です。
 今までの規制緩和とは、鈍牛のようなものでした。
政治家は、苦労するでしょう。
国民の利益を守るか、業界の利益を守るか。
この選択について、非常に悩むでしょう。
政治家によっては、胃を壊すほど、悩むでしょう。
 しかし、いつまでも古いシステムに固執する必要はありません。
古い時代が終わっていくのです。
もっとも、古い時代と旅したいという政治家もいるでしょう。
古い時代を歩む政治家。
新しい時代を歩む政治家。
時代の端境期には、二つに分かれてしまうものです。