年金 pension 2003 10 15
年金問題は、保険料の引き上げよりも、
年金給付額の引き下げが、先です。
人口減社会では、
労働者が減って、年金受給者が急増しますので、
いくら、保険料を引き上げても、無理です。
そもそも、日本の年金は、
人口が増加していくことを前提に構築されているのでしょう。
その前提がなくなるのですから、
適正な年金給付額を考えなければならない。
高齢者夫婦が生活していくのに、年間、いくら必要か試算することです。
今の年金制度は、高齢者への「仕送り」と言いますが、
年収が減った息子世帯へ、年金受給者である親が「仕送り」している現状もあります。
現役世代何人で、1人の高齢者を支えているか。
(1970年)
現役世代8.5人で、1人の高齢者。
(2000年)
現役世代3.6人で、1人の高齢者。
(2025年)
現役世代1.9人で、1人の高齢者。
もはや、こうなってしまっては、
2025年には、年金制度そのものがなくなる。
現役世代1.9人で、1人の高齢者を支えることは不可能です。
どんなに保険料を引き上げても、
どんなに消費税を引き上げても、
おそらく、年金制度を維持するのは不可能でしょう。
「選択 alternative 2003 10 14」