悲喜こもごも 2008 10 17
あるネット証券では、10月14日の約定連絡が大幅に遅れたと聞きました。
10月14日は、株式市場でストップ高が続出し、
非常に多くの銘柄が比例配分となりましたが、
投資家への比例配分の処理作業に多大な時間がかかり、
その作業が終わって、投資家へ通知できたのが、
15日夜遅くだったというのです。
これでは、投資家が、約定連絡に気づいたのが、
翌々日の16日になってからと推定されます。
10月16日と言えば、日経平均株価が約1000円ほど暴落した日です。
この日は、多くの銘柄で、ストップ安付近まで暴落しました。
つまり、10月14日のストップ高の約定連絡を、
投資家が、翌々日の16日に気づいたとすれば、
ストップ高で買った銘柄が、ストップ安になっていたと推定できます。
個人投資家は、このようなトラブルで、多大な損害を受けたと思います。
株価低迷の中、このような悲劇を起きるようでは、
個人投資家の「株離れ」に、いっそう拍車がかかるのではないかと、心配です。