予見可能だった 2009 5 6

 アメリカの自動車会社の苦境は、予見可能なものだったと言えるでしょう。
2004年9月15日号のニューズウィーク(日本版)の記事を読めば、
ある程度、予測がつくでしょう。
好景気の時は、なんとかなるが、逆風になると厳しいと。
 とりわけ、引用記事の最後の2行が気になりました。
「ばかげた法律のせいで、SUVはトラックに分類されるため、
乗用車に適用される省エネ基準を満たさなくていい」
 結局、こういう法律が、自分たちの命取りになるとは、
当時、想像もできなかったでしょう。
きっと、この法律によって、自分たちは有利になると思っていたでしょう。
しかし、結果的には、「短期的には有利、長期的には命取り」となりました。
アメリカの企業は、短期の利益しか考えなくなりました。
(ここが、日本の企業と大きく違うところです)

2004年9月15日号のニューズウィークには、このような記事があります。
「原油高の真犯人は、SUV車。
不安定な中東情勢や中国の需要増以上に、
原油価格を押し上げている最大の原因は、アメリカ人の無駄遣いだ。
 経済が回復したから、石油の消費量も増えたのか。
いや、アメリカの道路を走る自動車の燃費効率が、
この20年で大幅に悪化したからだ。
 その元凶が、SUV(スポーツユーティリティー車)だ。
90年には、アメリカ人の保有する車の5%にすぎなかったSUVが、
今は55%を占めている。
 ばかげた法律のせいで、SUVはトラックに分類されるため、
乗用車に適用される省エネ基準を満たさなくていい。」
















































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