沖縄 2009 8 23

 沖縄には、巨大な米軍基地がありますので、
県民の方は、さまざま苦労や心労があるかもしれません。
だから、「米軍基地がなくなってほしい」と思うのは、
自然な感情かもしれません。
 しかし、そのような心労を承知の上で、
あえて言わなければならないことがあります。
 このようなことは、芸能人のように、
常に人気取りをしなければならない政治家には、
とても言えないことでしょう。
誰かが、日本のために憎まれ役を買って出るしかありません。
 沖縄は、戦略的に極めて重要な位置に存在します。
アメリカにとっても、沖縄という位置は、ぜひ、ほしい。
中国にとっても、是が非でも、沖縄は、手に入れたいと考えるでしょう。
 この沖縄という位置は、専門用語を使えば、
地政学的に極めて重要であり、
米中の勢力争いにおいて、沖縄を取った方が有利になります。
たとえ話をすれば、囲碁で、ここの位置を押さえたら、今後の展開が有利になる。
そういう位置にあるのが、沖縄です。
 米軍基地が、沖縄からグアムに移転する話を聞きますが、
もし、そうなった場合は、地政学的には、権力の空白(勢力の空白)が生じます。
こうした空白を、日本の自衛隊が埋めるのか、中国が埋めるのか。
 今のところ、自衛隊には、特に動きがありませんので、
地政学的には、結果的に中国が埋めることになるでしょう。
つまり、沖縄は、実質的に中国のものとなります。
 「そんな、ばかな」と思ったでしょうか。
そう思った人は、お人よしでしょう。
 今、沖縄は、経済的に不景気でしょう。
当然、土地も安いし、建物も安い。
だから、資金力がある中国系の企業は、
沖縄の物件を安く買うことができるでしょう。
最初は、リゾート物件からでしょうか。
そのうち、沖縄の中でも、重要な位置を買うでしょう。
 沖縄という位置は、囲碁で言えば、ぜひとも石を置きたい位置です。
地政学的には、アメリカという勢力が抜けた空白は、誰かが埋めることになります。

半島を制する者は 2009 8 9
 2009年7月25日に、朝鮮半島を巡って、厳しいことを書きました。
「どのような形で朝鮮半島が統一されるにしても、
北朝鮮の人たちは、
『我々の素晴らしい思想と政治体制で、朝鮮半島を統一する』という点は、
絶対に譲らないでしょう」
 これは、中国も同じ考えでしょう。
中国も、「どのような形で朝鮮半島が統一されるにしても、
北朝鮮の思想と政治体制で、朝鮮半島を統一する」という考えでしょう。
 これは、逆を考えれば、よくわかることです。
もし、北朝鮮に親米国家ができたら、どうなるか。
これは、中国にとっては、厳しい情勢に追い込まれます。
太平洋を川に見立てれば、この陣形は、「背水の陣」となります。
アメリカは、川の対岸に、陣地を築くことになります。
 こうなってしまっては、中国に不利になりますので、
中国は、なるべく「北朝鮮の思想と政治体制」を南進させたいでしょう。
現状でも、半分、「背水の陣」となっているかもしれません。
韓国が親米国家だとすると、そうなります。
 中国としては、このような布陣を解消したいでしょう。
だから、中国も、
「北朝鮮の思想と政治体制で、朝鮮半島を統一する」という考えを持つのは、
自然な成り行きです。
 大昔、「漢」と「趙」との戦いで、
漢の将軍「韓信」は、あえて川を背にして陣地を敷き、
兵士が引けば川で溺れるしかない捨て身の態勢にした。
漢の兵士は、決死の覚悟で戦い見事な勝利を収めた。
 中国人は、今風の地政学というものは知らないでしょうが、
兵法ならば、よく知っているでしょう。
















































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