続・デフレ対策 2010 1 30
政府は、名目GDPを大きくする政策を実行し、
日本銀行は、デフレ解消に向けて、さらに努力してほしいのです。
このままでは、
「日本銀行栄えて、日本傾く」ということになりかねないのです。
大げさに言えば、「国破れて、日銀あり」ということです。
確かに、日本銀行は、株式会社ですから、
株式会社の行動様式として、
自社の繁栄(利益)を追求するのが第一で、
他社の繁栄は第二であるという姿勢は、ごく自然であり、よく理解できますが、
ここはひとつ、日本の繁栄のために英断をしてほしいのです。
21世紀は、公共の利益も目指す株式会社があってもよいと思います。
(参考)
日本銀行は、ジャスダック市場に上場しています。
日本銀行の株価も、金融危機の影響で、
2008年9月から低迷しているというか、低空飛行となっています。
株価回復には、自社の利益を追求する必要がありますが、
その前に、日本の繁栄のために、頑張ってほしいものです。
日本銀行の株主の皆様には、もうしばらく、我慢してほしいと思います。
デフレ対策 2010 1 10
書名 日本銀行は信用できるか
著者 岩田 規久男 講談社現代新書
「日本銀行は、
1%から3%の範囲にインフレ目標値を設定した上で、
長期国債の買い入れに制限を設けることなく、
買い入れを進めるべきだ」
私は、以前、インフレ目標値に関しては反対でした。
しかし、今は、こうした手法も考えざるを得ないと思うようになりました。
今回のデフレは、
前回のデフレ(2003年頃まで?)と明らかに違うと思います。
あの時は、「良いデフレ論」という新説が飛び出すなど、
まだまだ余裕があったのです。
しかし、今回のデフレは、そんな余裕などなく、
深刻さを感じる機会が増えました。
これは、本当に疲れて、つらいことであり、
買い物は妻に任せればよいのですが、
私は、消費の現場を知るために、
なるべく時間を作って、
GMS(総合スーパー)、中小のスーパー、専門店、
百貨店、コンビニエンスストアを見に行っています。
はっきり言って、小売側にも消費者側にも、余裕などなく、
いつ終わるとも知れない、
値下げという「チキンレース」を繰り返していると思います。
デフレは、日本経済を破壊してしまうでしょう。
そもそも、資本主義というものは、
適度なインフレを前提としていると思います。