マージャン
最近、若者はマージャンをやらないと聞くので、
もしかすると、わからないかもしれませんが、
今回は、マージャンをたとえ話として使います。
マージャンは将棋と違って、運に左右されるゲームです。
だから、プロが初心者に負ける場合があります。
しかし、長期戦になれば、やはりプロが勝ちます。
それは、なぜか。
確かに、プロには、技術があるでしょう。
しかし、もうひとつ重要な能力が必要です。
運の流れ、運勢をよく見て、自分の対処の仕方を知っているのです。
運がよければ、どんな失敗をしても、上がれるのです。
しかし、運が悪くなれば、どんなに頑張っても、
それが裏目に出てしまい、もがけばもがくほど、
深みに、はまっていくのです。
プロは経験豊富ですから、そういう「運の流れ」を知っていますので、
運の流れが悪くなった、つまり運が悪くなったと感じたならば、
無理をせず、運の流れが変わるまで、じっと耐えて待ちます。
(こういう時は、今までの戦いを反省したり、
相手をよく観察して研究したりするかもしれません)。
しかし、経験の少ない初心者や初級者は、そういうことができませんので、
「何をやっても裏目に出てしまい、もがけばもがくほど、
深みに、はまっていく」という状態になってしまうのです。
マージャンで話をしましたが、これは、人生でも同じです。
長い長い人生、運がよい時もあれば、運が悪い時もあるでしょう。
運が悪い時、どうするか?
その時、人生の実力がわかるのです。
運よく、若くして社長になった。
しかし、自分が社長になったとたん、
会社の運勢が悪くなってしまった。
長い人生ですが、反面、「運のよさ」は永続するものではありません。
「仕事の実力」や「本人の努力」とは関係なしに、
「運がよい→中立→運が悪い→中立→運がよい」と流れていくのです。
こうしたことは、人生経験が少ないと気づかないものです。
だからこそ、若者は、苦難困難から逃げてはいけないのです。
それが、やがて、よい経験となって、人生の実力となるのです。
こうしたことは、政界にも言えるかもしれません。
経験不足で大臣になってしまった。
しかし、結局、苦労をするのは本人であり、最終的には国民も苦労をすることになるでしょう。
最近は、政治家も、「育ちのよい人」や「優秀な人」が増えて、
「政治家としての修行」を嫌がる人が増えました。