レバレッジ 2008 5 11

 また、日本のバブル時代の話をしましょう。
今度は、ITバブル時代の話です。
 この時代を象徴するのは、ソフトバンク株でしょう。
急騰するソフトバンク株。
この銘柄を好んで買う投資家には、一定の作法がありました。
 現物株で買ったソフトバンク株を担保に、
信用取引で、さらにソフトバンク株を買うのです。
これを、当時は、「二階建て」と言っていました。
今風に言えば、「レバレッジ」でしょうか。
こうした手法(金融技術)は、わずかな値動きでも利益は大きくなりますので、
投資効率がよい方法と言えたでしょう。
 しかも、ITバブルによって、ソフトバンク株は、
来る日も来る日もストップ高を続けていましたので、
極めて投資効率がよかったと言えたでしょう。
 しかし、ある時から、
来る日も来る日もストップ安となったのです。
買い手不在で、値がつかなくなったのです。
そう、ITバブルが崩壊したのです。
 投資家たちは、あっという間に、資金を失い、市場から消えていったのです。
それでも、この時代のレバレッジは、かわいいものでした。
この時代のレバレッジは、上限が約3倍でした。
 聞くところによると、
アメリカでは、投資ファンドが、金融商品において、
レバレッジを、倍率にして、5倍や10倍、
場合によっては、それ以上あったと聞きますが、
利益を求めて奮闘したそうです。
さぞ投資効率がよかったでしょう。
















































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