書評 book review 「心と病」 2007 4 15
書 名 医者に見放されても病気は自力で治る
著 者 安保 徹
出版社 講談社プラスアルファ新書
唯物的とも言える現代医療に、
新しい風を吹き込むものとして、今後の発展が期待されます。
(唯物)
ただ物質のみが、真の存在であるとして、これを重視すること(広辞苑)。
さて、本書から、気になる文章を拾い出してみましょう。
「がんという病気は体の病気であると同時に、
すぐれて心の病気でもあると考えています。」
「がん患者は、ほとんど例外なく、仕事や人間関係などで、
強いストレスを長期間にわたって抱え続けています。」
「心と体は深く、密接につながりあっています。
心を病むと、免疫をはじめとする、さまざまな体の働きも低下します。」
「病気は必ず、その人のもっとも弱い部分に起こります。
極度のストレスを受け続けている場合には、
その人の体のもっとも弱い部分に、がんが起こることになるわけです。」
「つまるところ、がんは自分でつくっている病気です。
だからこそ自分自身の力で治すこともできると私は考えているのです。」
(以上引用)
たとえ健康な人でも、「毎日がん細胞が発生している」と思います。
つまり、がん細胞は日常的で、ありふれたものだと思います。
しかし、なぜ、人間は、ある時、がん細胞に負けて、
がん患者になってしまうのか。
本書が、その回答となるよう祈ります。