果実
最近、企業の経営陣から聞こえてくる言葉として、
「厳しい国際競争を勝ち抜くために」ということがあると思います。
もちろん、国際競争を勝ち抜くことは、誠に結構なことですが、
これは、あくまでも手段であり、目的ではありません。
さて、目的は何か。
国際競争を勝ち抜いて、さらに役員報酬を上げたいのか。
それとも、苦労をかけた社員の給料を上げたいのか。
あるいは、国税を払うことにより国家に貢献したいのか。
アメリカでは、厳しい国際競争を勝ち抜いた結果、
CEO(最高経営責任者)の報酬は、天文学的な数字となり、
中産階級は、没落したように見えます。
昔の日本の経営者は、役員報酬を抑えてでも、
従業員の報酬が手厚くなるよう努力したものです。
冬の亡者たち
(A)人件費を削減すれば、さらに利益が上がるという味を覚えてしまった経営者。
(B)もう少し待っていれば、
さらに値段が下がるという「デフレの味」を覚えてしまった消費者。
(A)は「金の亡者」、(B)は「デフレの亡者」と言えます。
こうした悪習をやめさせるには、政府が音頭を取る必要があります。
「美しい国へ」
美しい国づくり、日々努力しましょう。