書評 book review 「水素」 2007 5 20
書 名 水素がわかる本
著 者 小波 秀雄
出版社 工業調査会
誰でも知っている元素。
もっとも単純な構造。
水素原子の構造ならば、誰でも知っているかもしれません。
しかし、水素には、謎が多い。
金属と水素の関係、生命と水素の関係。
だから、水素のことを書いたら、一冊の本になると思っていましたら、
ちょうどよい「水素の本」がありました。
この手の本は、専門的になりすぎる傾向がありますが、
本書は、一般の人も興味を引く内容となっています。
それをいくつか紹介します。
逆転してしまった「水素」と「酸素」
やっぱり水素の液化は難しかった
重水はDNAにも影響を与える
MRIは水素のスピンを利用して画像を作る
金属水素の聖杯を追う
なぜ金属は水素を吸い込むのか
水素イオンの大きさはゼロだ!
水素は冤罪?ヒンデンブルグ号事故
「水素エネルギー社会」と言われて久しい。
しかし、そもそも水素とはどういうものか、知らない人が多いと思います。
これから到来する水素エネルギー社会において、本書は必読の書と言えます。