主婦の会計 2009 7 12
経費削減に努めることは大事なことです。
確かに、夫の1週間の行動を監視すると、無駄遣いが多い。
仕事に関係のない出費がある。
だから、もっと夫の小遣いが減らせる。
主婦の感覚からすれば、そう思うでしょう。
「あたしは、スーパーで1円単位で節約しているのよ」
不景気な時代、政府レベルにおいても、
無駄な出費は削減しなければならない。
しかし、それだけで終わってしまうならば、
主婦の会計と同じレベルでしょう。
成長分野には、積極的に出費(投資)をする。
とりわけ、国際競争力がある分野には、
積極的に投資をすべきでしょう。
現在、国際競争において、
伸るか反るかの勝負時にある自動車産業。
ハイブリッドカーにしても、電気自動車にしても、
世界レベルでは、伸るか反るかの勝負時、いや運命の分かれ目にあるのです。
自動車産業が不景気になると、
大幅な税収減になることが、わかったでしょう。
これは、地方自治体レベルにおいても、身に染みて、わかったはずです。
自動車産業は、税収において、「金のなる木」です。
自動車産業に大いに稼いでもらって、税収を確保する。
もちろん、国家においても、「節約主婦役」は必要です。
しかし、当然、お金を稼ぐ夫の役割も重要でしょう。
大げさに言えば、
今なら、1兆円投資して、2兆円回収できるという状態です。
大衆車 2009 6 14
2009年は、自動車の歴史にとって、
「記憶される年」になったかもしれません。
日本国内で、ホンダがハイブリッド車を189万円(18900ドル)で発売し、
続いて、トヨタも205万円(20500ドル)で発売しました。
(1ドル100円で換算)。
これが意味するものは、ハイブリッド車が大衆車となったか、
これから大衆車になっていくということです。
日本人は、あまり気にしていない様子ですが、
世界的に見れば、これが決定打になった可能性があります。
ハイブリッド車を、
このような価格で大量生産するメーカーは、
世界では、トヨタとホンダしかないということです。
他のメーカーは、「こんな価格で、ハイブリッド車を作られては、
太刀打ちできない」と思ったでしょう。
つまり、トヨタとホンダは、世界で、
誰もついてこれない競争を始めたということでしょう。
今は、時代の端境期でしょうか。
「ハイブリッド車は、金持ちが買う自動車」という時代は終わって、
ハイブリッド車が大衆車になっていく時代になったかもしれません。
自動車の歴史を振り返ってみましょう。
1908年、T型フォードが発売され、
世界最初の大衆車となりました。
同時に、モータリゼーションの幕開けとなったのです。
歴史は、今、作られている。
しかし、多くの人が歴史に気づくのは、数十年後、
そして、世界中の誰もが気づくのは、百年後となる。