50歳からのマイホーム 2008 8 23
一般的には、30代後半から40代前半で、
マイホームを買うのが、多いと思います。
しかし、あえて50歳からのマイホームという発想も必要だと思います。
子供が独立したマイホームは、夫婦二人で住むには広すぎる。
そう思いませんか。
そもそも、子供がマイホームに住む年数は、意外に短いのです。
たとえば、子供が小学校時代にマイホームを買ったとすると、
子供がマイホームに住む年数は、長くても十数年でしょう。
短ければ、十年もないでしょう。
(自宅から遠い大学に入学し、下宿生活を送るとなると、十年もないでしょう)
そうならば、子供が独立するまで賃貸アパートに住み、
子供が独立したら、夫婦二人で住むマイホームを建てるということが合理的でしょう。
「子供が独立したマイホームは、夫婦二人で住むには広すぎる」と書きましたが、
実は、そういう家は、本当は狭いのです。
高齢化社会、みんな長寿となりました。
しかし、長寿となっても、確実に足腰は衰えるのです。
廊下に手すりが必要になったり、場合によっては、車椅子や歩行器が必要となるでしょう。
そうなると、30代に買ったマイホームは、とてつもなく狭いのです。
そういう家は、高齢者対応の住宅になっていないのです。
だからこそ、50代から、高齢者対応の住宅を建てるという発想が必要です。
50代で建てた家だからこそ、「終のすみか」となりうるのです。
住宅展示場に行けば、
玄関から、家族の誰とも会わずに自分の部屋に直行できる家があります。
これでは、家族関係が希薄になります。
狭い家だからこそ、家族のコミュニケーションは増えると思います。
子供の様子を見て、「学校で、何か、よいことがあったのだ」と思い、
お父さんの様子を見て、子供は、「お父さんは疲れているのかな」と思うでしょう。