袋小路の中国経済 2011 6 18
貧富の格差の拡大。
それに加えてインフレの進行。
さらに金融引き締め。
これは、インフレ防止のためでしょうが、
企業や産業全体にとっては、マイナス効果です。
株価の低迷というと、日経平均株価を連想しますが、
実は、中国の株価も低迷しているのです。
2007年以降における日本と中国の株価の推移は似ています。
とりわけ、2009年以降の動きは、よく似ているのです。
このようなところで、「日中友好」の動きが出ています。
(中国の株価は、ゴールデンチャート社の「上海総合」の週足チャートです)
胡主席も温首相も、「運がよかった」と思います。
奇跡の時代に国家指導者を務めることができたのです。
CRB指数と通貨政策 2011 2 11
昔だったら、輸出振興のために、
通貨は安い方がよいというのが、常識でした。
しかし、これは、過去のものとなってしまったでしょう。
このような常識は、CRB指数が低いままであるという前提条件が必要です。
現在のように、CRB指数が上昇を続けている状況で、
通貨が安ければ、国民生活を圧迫することになります。
むしろ、CRB指数が高い時は、通貨高がよいと考えるべきかもしれません。
CRB指数が高い時に、通貨安政策を行ったら、国民生活を破壊する可能性があります。
つまり、通貨政策は、CRB指数を見ながら行うべきであるということです。
(注)
CRB指数とは、ロイター商品相場指数のことです。
代表的な国際商品を一応網羅しているので、
国際商品市況全般の動きを知る上で非常に便利で、
資源輸入国である日本としては常に注目すべき数字です。