民主化の道具

 21世紀において、民衆が、民主化の道具を手に入れてしまった以上、
民主化の動きは、誰も止めることはできないでしょう。
 イラク戦争において、当初、アメリカ政府は、
テレビや新聞をコントロールし、情報統制を考えていたのでしょうが、
インターネットを抑えることができませんでしたので、
情報統制は失敗したのです。
 次から次へと、政府に不都合な情報が、
インターネットを通じて流れてしまい、
どうにもならなくなったという結果になりました。
 そもそも、インターネットはアメリカ政府が作ったようなものですから、
時代の進歩とは、皮肉なものです。
 一方、インターネットを禁止してしまうと、
その国自体が、時代遅れで、骨董品のような国家となってしまいます。
つまり、文明(21世紀)から取り残されてしまうでしょう。
 発展途上国においては、民衆はパソコンを持っていないから、
「インターネットによる民主化」はないと考えるのは、間違いです。
 携帯電話の大衆化によって、
「携帯電話による民主化」が起きるでしょう。
 中国には、このような格言があります。

「民の口を防ぐは、川を防ぐよりも甚だし」『国語』(周語)

(意味)言論を抑圧するのは、川を塞ぐより危険である。
人の口を堰き止めることは、ダムを造るより困難なことのたとえ。

(歴史的背景)周の国王が、悪口を言う民衆を弾圧して、人の口を塞いでしまったが、
それに対し、大臣が国王を諫めたことばです。

 周の時代も、現代も、「国を治めること」の基本は変わりません。
いつの時代も、「国を治める」とは、どういうことか、それが問われていると思います。

(参考文献)
「中国名言便覧」 大島晃 編  三省堂 














































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