男女差
一般的に、男性というものは、言葉に対して鈍感であり、
逆に、女性は、言葉に対して敏感と言えるでしょう。
男性同士は、たとえ、ひどい言葉を言い合っても、
その時は頭に来るでしょうが、やがて忘れてしまうのです。
その点、女性は、言葉に対して敏感なことがあり、
何年も前の、あるいは何十年も前に言ったことを覚えているのです。
「あの時、あなたは、こう言ったじゃないの」
男性からしてみれば、
「そんな、何十年も前のことなんか覚えていない」と言いたいでしょう。
しかし、これは、記憶力の問題ではありません。
ある意味で、女性は、「言葉」に生きていると言えるでしょう。
女性は、男性よりも、「言葉」というものを大切にするのです。
そういう意味で、女性は皆、詩人と言えるかもしれません。
いずれにせよ、女性に対して、何か言う時は、
あまりにも「無造作な言葉」や「品のない言葉」は、やめた方がよいでしょう。
(大臣が女性に対して不用意な発言をしたというニュースを耳にして)
都会の絵の具 material abundance 2005 10 5
先日、偶然、太田裕美(歌手)が歌う、
「木綿のハンカチーフ」という歌謡曲を聴きました。
(作詩 松本 隆 作曲 筒美 京平)
この歌は、当時、大ヒットした曲ですので、
中年や高齢者の方は、ご存じだと思います。
「恋人よ、僕は旅立つ」と始まる曲です。
それに対し、恋人は、こう歌うのです。
「都会の絵の具に染まらないで帰って」。
しかし、恋人の願いも、むなしく、
「恋人よ、君を忘れて、変わっていく僕を許して」、
「毎日、愉快にすごす街角、僕は帰れない」という結果に終わるのです。
最後に、恋人は、こう歌うのです。
「最後のわがまま、涙ふく木綿のハンカチーフください」。
この当時は、「都会の絵の具」に染まるのは、若い男性だけでしたが、
今では、若い女性も、「都会の絵の具」に染まってしまいます。
この当時の若い女性は、「本当の豊かさ」を知っていました。
今は、どうなったのでしょうか。
本来、精神性という点では、女性の方が、男性よりも、はるかに高いのです。