弁慶の立往生 2008 4 6
私は、2004年2月14日、このままでは、
日本経済は「弁慶の立往生」となる可能性があると警告したのですが、
結局、そうなってしまいました。
経営者は、日々の仕事で忙しく、
政治家は、日々の政局で忙しく、
結局、無策に近い状態で、4年が経過してしまったようにも思えます。
つまり、誰も日本経済の面倒を見ている人がいないことが判明した4年間でした。
リーダーなき日本。
それは、羊飼いなき羊の群れなのか。
日本に、強力なリーダーさえいれば、
21世紀は、日本の世紀となるのに、誠に残念です。
between deflation and inflation 2004 2 14
最近(2004年2月14日当時)、新聞で、よく見かける言葉があります。
それは、「原料価格の上昇」という言葉です。
また、「海上運賃の高騰」という言葉もあります。
原油価格は、今後、中国で、
大きく需要が増えるので、上昇するでしょう。
(下記の「原油 2004 2 12」を参照)
現在(2004年2月14日当時)、
多くの人が、デフレを警戒していますが、
そろそろ、インフレも考慮すべきです。
しかし、景気は、全体では、好調とは言えない状態です。
さらに、賃金も、全体では、相変わらず、現状維持か、減少傾向にあります。
これでは、価格転嫁ができないでしょう。
こうして、デフレ基調は減少するが、
しかし、インフレにもならない(between deflation and inflation)。
ただし、こういう状態は、いつまでも続けられるものではありません。
エネルギーが貯まって、限界に達した時に、
そのエネルギーは、どちらかの方向に、放れるかもしれません。
ところで、「between deflation and inflation」に、
ちょうど、イメージが合致する日本語が思いつかないのです。
いずれにせよ、日本経済が、「弁慶の立往生」とならないように、
今後、到来する、「経済的難局」を乗り切る必要があります。
原油 crude oil 2004 2 12
今日(2004年2月12日)の日本経済新聞には、このような記事があります。
「昨年の原油需要 中国、日本を抜く」
「専門家によると、『現在、中国の一人あたりの石油消費量は、日本の1割程度。
それが、世界平均である中南米並みになれば、
中国全体の消費量は、全欧州を上回る』と試算。
『一人あたり消費量が、現在の韓国の4割程度になった段階で、
全体の消費量が、アメリカを上回る』と分析する。」