聖職 2010 7 24

 夏が来ると、よく思い出すのが、高校時代のことです。
私が通った高校は、公立高校でしたが、
学校の先生が、夏休みに「予備校」を開いてくれたのです。
 私の故郷は田舎なので、東京の大学受験予備校に通うのは大変でした。
しかし、「東京の生徒には負けるな」ということで、
先生が、学校で「予備校」を開いたのです。
 私は、その時、こう思いました。
「先生たちは、公務員だから、
がんばっても、がんばらなくても給料は同じなのに、
どうして生徒の学業に対して熱心なのか」
 これに対して、先生たちの思いは、こうでした。
「我々は、労働者ではない。聖職である。
教育を通して、日本の国づくりをしている」
 今でも、私は、高校の先生には感謝しています。
先生たちの献身的な努力がなければ、今の私はなかったでしょう。















































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