シュンペーター Schumpeter 2007 11 4
ケインズと並び20世紀を代表する経済学者と言われるシュンペーター。
しかし、今、本屋に行っても、シュンペーター経済学の本を見つけるのは難しいでしょう。
昔話をすると、私が大学生の頃、大学の経済学の講義は、
半分がマルクス経済学、残りが近代経済学でした。
そして、近代経済学と言えば、ケインズ経済学だったと思います。
その流れで、今も、シュンペーター関連の本を見つけるのは難しいかもしれません。
現代は、忙しい時代で、手っ取り早く、
シュンペーターとシュンペーター経済学を知りたいという人が多いでしょう。
そこで、ちょうどよい本があります。
「シュンペーター」 伊東光晴 根井雅弘 著 岩波新書
「ケインズ政策は有効需要の操作であったが、
シュンペーターが明らかにしようとしたものは、
新しい技術と組織による供給構造の変化であり、
新製品の登場による市場の創造であった」(あとがき)
私は、大学生当時、
「半分がマルクス経済学、残りが近代経済学(ケインズ経済学)」には、
あまり興味を持つことはできませんでした。
(この頃の楽しみは、毎週1回ある「量子論」の講義でした)
そういうわけで、シュンペーター経済学を知った時は、
大きな新鮮さを感じました。