弁護士 2010 3 13
昨日のニュースでは、
高校生や大学生の就職難のニュースがありましたが、
実は、弁護士も就職難になっています。
一般の人は、こう思っているでしょう
司法試験に合格すれば、すぐにも法律家として活躍できると。
しかし、現実は、違います。
一般的には、以下のようになっています。
司法試験合格→司法研修所→法律事務所→独立
ここでは、法律事務所の部分が重要です。
新人弁護士は、法律事務所で、実務的なことを修業するわけです。
法律家として、一人前になるのは、法律事務所での経験が必要です。
問題は、現在、法律事務所が経済的に余裕がなく、
つまり、経営に余裕がなく、新人弁護士の受け入れが困難になっているのです。
その上、司法試験合格者が、昔に比べて激増しています。
新人弁護士によっては、法律事務所に就職することができず、
いきなり独立開業する事態になったケースも出てきています。
これが、いかに無謀なことかは、誰でも、よくわかるでしょう。
どのような仕事でも、教科書やマニュアルで勉強した後で、
師匠や先輩の下で十分修業してから独立開業というのが、ルールでしょう。
これは、法律家でも同じです。
受け入れ側である法律事務所の経営が苦しいのに、
司法試験合格者を激増させては、
法律事務所も新人弁護士も、共倒れになるでしょう。