自民党 2009 8 2
自民党が、来る衆議院選挙において、劣勢である理由は、
決して、「不景気」や「麻生首相の失言」のせいではありません。
自民党は変わらなければならなかった。
しかし、変われなかったのです(「よくわかる政治 2004 7 7」を参照)。
自民党というシステムが、時代に適合しなくなったのです。
もちろん、民主党も、自民党と同じ体質になってしまうかもしれません。
「自民党病」が、民主党にうつってしまう可能性があります。
こうした自民党というシステムは、
高成長、人口増加、経済的な鎖国という条件下で成り立つのです。
今は、どの条件も満たしていない。
よくわかる政治 politics 2004 7 7
株式市場の一部には、政治を読み違えている人がいますので、
ここで、政治の勉強をしましょう。
基本的に、小泉改革を推進すればするほど、
自民党や支援団体は弱体化します。
小泉改革は、よく言えば、自助努力、悪く言えば、弱肉強食です。
しかし、この「弱」の部分が問題です。
この「弱」の部分とは、
農村や、公共事業で食べている地域、
規制によって守られている業界、
補助金で生きている業界です。
これらの業界は、小泉改革の対象です。
同時に、自民党の支援団体です。
だから、小泉改革を推進すればするほど、自民党は弱体化します。
これ以上、改革を推進すると、本当に、自民党は壊れてしまいます。