CDSという金融ギャンブル 2008 9 18
CDSは、一種の保険のようなものですが、
使い方によっては、金融ギャンブルになるのです。
こうした「金融カジノ」に参加した金融機関は、多かったでしょう。
マネーギャンブル 2008 4 5
書名 アメリカがヤバい! サブプライム危機 終わりなき悪夢
著者 直江津 歩 扶桑社
ハードランディング(hard landing)しかない。
この本を読み終えた感想です。
私は、サブプライム危機に関して、
昨年から、公的資金注入を訴えてきましたが、
この本を読んで、考え方が変わりました。
一部では、マネーゲームどころか、
マネーギャンブルまで行われていました。
マネーギャンブルに夢中になった結果、窮地に陥り、
それを、政府が救済するというのは、
いくらなんでも、虫がよすぎると思います。
この本の内容を、アメリカ国民が知ることになれば、
大いなる激怒を招くようになるでしょう。
「マネーゲームやマネーギャンブルの後始末を、我々の税金でやるのか」と。
さて、私は、昨年、サブプライム危機に関して、
日本の金融機関は、軽傷に終わったと書きましたが、
この言葉に、不安を感じています。
今や、サブプライム危機という局地戦ではなく、
「サブプライム感染症」という病気が、
証券化商品全体に感染してしまったように思えるからです。
同時に、こうした感染症が、世界の金融システムに感染してしまったように思えるからです。
「公的資金注入」や「政府による救済」は、
社会主義的な日本でこそ似合うのであり、
自由主義的なアメリカでは不適当だと思います。
むしろ、ハードランディングの方が、早く決着がつくと思います。