合衆国破産 2008 10 12

 みんな、アメリカ政府から資金を引き出すことばかり考えていますが、
将来、二者択一の問題になると思います。
 金融機関(あるいは大企業)を破綻から守るのか。
それとも、アメリカ政府を破綻から守るのか。
 政府は万能ではありません。
多くの人は、「政府は、資金がなくなったら、
紙幣を印刷すればよい」と考えているでしょうが、
それでは、ドイツのワイマール共和国と同じになるでしょう。
第一次世界大戦後のワイマール共和国のことです。
 あの時は、パンを買うために、
高額紙幣を買い物かごへ詰め込んで行ったのです。
要するに、巨額の高額紙幣が財布に入らなかったのです。
 今度は、ドル紙幣をリアカーに積んで買い物に行くのでしょうか。
もっとも、今のアメリカは、カード社会ですので、その心配はないでしょう。
マネーが電子化された現在、この事態は、隠しとおせるかもしれません。
ワイマール共和国と違って、カード利用明細書の請求額が一桁増えた程度では、
誰も気づかないかもしれません。
(利用明細書を見ないで捨てる人も多いでしょうから)
 書名 1995年合衆国破産 かくて、ドルは紙クズとなる
 著者 H・フィギー・Jr. 竹村健一・訳
 BANKRUPTCY 1995 by Harry E. Figgie, Jr.
 この本は、一度、押入れにしまいこんだのですが、
イラク戦争の経費が巨額になると聞いて、押入れから出してきたのです。
今度は、それに加えて、金融危機で巨額の資金が必要となったのですか。
「私たちは文字どおり、借りた金と借りた時間に頼って、毎日を過ごしている」
1985年2月20日、ポール・A・ヴォルカー

















































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