2003年 2009 4 18
一般的に、株式相場が底を打つ時は、
W底、あるいは3回底を形成するのです(下の図1)。
しかし、2003年は、こうした底を形成することなく、
一気に反転・上昇していったのです(図2)。
おそらく、この時は、金融危機と経済危機を克服するために、
政策総動員という状況にありましたから、
株価は、政策に支えられて、W底を形成することなく、上昇したと言えるでしょう。
この当時(2003年前半)、東京市場の1日の出来高は、
少ない日は5億株、多い日でも10億株程度だったと思います。
まさに閑古鳥が鳴いていたのです。
だから、兜町の人たちは、立ち食い蕎麦で食いつなぐ日々だったのです。
ところが、2003年4月28日を底として、株式市場は反転・急上昇し、
兜町の昼食も、反転・急上昇したのです。
株式市場に同調するように、
「立ち食い蕎麦」から、「うな重(うなぎ定食)」へと急上昇したのです。
当時、私は、こうした人たちに警告しました。
「栄枯盛衰は、株式市場の常とするところだが、
将来に備えて、美食よりも、勉強に資金をつぎ込むべきである。
自分への投資をすべき時である。
今は株式市場が好調であるが、いつまた危機が来るか、わからないぞ」と、
警告をしました。