価値を表現するもの money 2003 6 13
東京のある公園に、南の島から送られた貨幣がおいてあります。
特に盗まれる心配はありません。
大きな石でできた貨幣です。
一応、石の貨幣の真ん中に、穴が空いてますので、
それなりに、貨幣に思えます。
買い物をする時、どうやって財布に入れたのだろうと思いました。
おそらく、この石の貨幣は、象徴的なもので、
もっと小さな貨幣があったのでしょう。
紙の貨幣より、石の貨幣の方が、価値があったのでしょう。
さて、21世紀は、また、そういう時代に戻るかもしれません。
石に替わって、金が貨幣になるわけではありません。
水素というものが、貨幣の一部の役割を分担するかもしれません。
21世紀は、「水素」エネルギーの時代になるかもしれません。
「小さな太陽」エネルギーになるかもしれませんが、
とりあえず、「水素」エネルギーを考えてみましょう。
発展途上国で、風力発電や太陽光発電で作った電力を、
先進国まで送電線を引いて、送電するのは、困難でしょう。
そこで、風力発電や太陽光発電で作った電力を、水素に変換して、
水素を先進国に販売するという方法も考えられるかもしれない。
電力→水素→電力。
この場合、電力が水素に、一時、姿を変えたものになる。
水を電気分解すると、水素と酸素になります。
ここで、水素が取れます。
この水素を必要とする国に運んで、
水素と酸素を結合させて、水と電力を発生させる。
昔は、生産した電力を、電力の消費地に運ぶのに、
送電線を使いましたが、
これからは、送電線の代わりに、水素を使うようになるかもしれない。
こうなると、水素に商品価値が発生します。
水素の市場ができるかもしれません。
さらに、水素の先物市場もできるかもしれません。
燃料電池で発生する水は、さすがに飲料水にはならないのでしょうか。
風力発電で電力を作り、
その電力で、水素を作り、水素を貯蔵し、
必要に応じて、貯蔵しておいた水素で、電力を作る。
そういう風になれば、よいのですが、
技術的は、大変でしょうね。