ギャンブルの考察 gamble, this and that. 2003 6 17

 ギャンブルというと、何を思い浮かべるでしょうか。
代表的なところで、宝くじ、パチンコ、競馬でしょうか。
 宝くじについては、1等が当たれば、1億円以上になりますが、
1等が当たる確率は、限りなくゼロに近い。
そういう意味で、宝くじは、ギャンブル性が、高い。
 パチンコについては、熱心に研究すれば、
比較的、勝つことができるかもしれませんが、
しかし、それには、開店前から、行列を作って、並び、
閉店まで、がんばる必要がある。
そういう意味で、時間的な効率が、非常に悪い。
 さて、宝くじ、パチンコ、競馬のなかで、
比較的効率がよいと言われる競馬について、仮定を立てて、考えてみる。
 ある人は、貯金から、10万円をおろして、
10万円分の馬券を買うと仮定する。
さて、競馬において、手堅く、勝利して、
当たった馬券を換金したら、15万円になった。
結局、5万円の儲けとなった。
そこで、うれしくなったので、酒を飲みに行ったとする。
残った金は、毎日の小遣いとなった。
 次の日曜日、今度も、貯金から、10万円をおろして、
10万円分の馬券を買った。
いつものとおり、手堅く、勝負をして、
当たった馬券を換金したら、今度も、15万円になった。
結局、またも5万円の儲けとなった。
うれしくなったので、今度も、酒を飲みに行ったとする。
残った金は、やはり、毎日の小遣いとなった。
 このようにして、ある人は、毎週の楽しみができたが、
10週目で、貯金は、ゼロとなった。
 なるほど、競馬は、イギリスにおいては、
貴族の趣味と聞きました。
いわゆる資産家の趣味である。
 庶民が、競馬をやると、資産が減っていく。
資産を減らさないようにするには、
高倍率の馬券を当てる必要がある。
 しかし、庶民は、高倍率の馬券を当てるのは、難しい。
そういうわけで、勝ち馬の予想をする専門家が必要となるのでしょう。
 株式市場で言うところのアナリストでしょうか。
アナリストは、株価の予想が、どのくらい正確だったかの事後評価がありますが、
勝ち馬の予想をする専門家は、事後評価はあるのでしょうか。
 さて、10万円を株式投資したら、どうなるか。
最近は、1株10万円で買える株がある。
そこで、競馬と同じように仮定をして、
10万円投資して、株価が15万円になった。
この場合、1回目の馬券の時と同じように、5万円の儲けである。
株価が15万円の株を売却して、5万円を儲けとして、
残りの10万円は、また新しい株を買うことにした。
 また、2回目の馬券と同じように、10万円が15万になった。
5万円の儲けである。
 競馬の時と同じく、2回勝ったので、
10万円の儲けは、同じである。
しかし、株式投資の場合は、10万円の株券が手許に残っている。
そして、ある日、株主に対し、1株2,000円の配当金が支給された。