シナリオ filmscript 2003 4 28
遠くで、小さなモニュメントが倒れると、最初は、たとえ小さくても、
小さなモニュメントが連鎖して倒れていき、やがて大きな洪水のごとく襲ってくる。
この法則を応用して、今後の世界を見た場合、今後といっても、50年のスケールで見た場合、
まず、結論はどうなるか。
大陸を長く長く流れる、しかも長く低地を流れる大河の氾濫、いや洪水が起る。
あなた方が記憶しているところのノアの箱船とは、何も地球が洪水になったのではなくて、
大河が洪水で氾濫したことである。
このような低地を長く流れる大河は、北アメリカやヨーロッパにある。
なぜ、このようなことが起るかと疑問に思うであろう。
これは、環境保護主義者が地中温暖化と騒いでいるが、
どうせ気温が0.2度ぐらい上がるだけだろうと考えている者がいる。
しかし、これは勘違いをしている。
これは、ある状態から、ある状態へ変化する時、徐々に、その状態が移転するのではない。
状態の相移転が起るということだ。つまり、ある時点から、変化が急に起るということだ。
さて、このような天変地異は、大量破壊兵器を所有している国にやがて起きてくる。
大量破壊兵器とは、核兵器のことである。
地球が生命体であると考えたことはあるか。
もし信じられないと言うなら、地球が生命体であると仮定して話を進める。
もし、仮に、あなたが地球生命体だとして、
地球の表面に住んでいる人間が、地球を何度も滅ぼせる兵器を開発したとしたら、
地球生命体と仮定したあなたは、どうする。およそ見当がつくであろう。
しかし、ヨーロッパには、それほど核兵器はないと主張するのか。
それは正しいが、もしかすると、ヨーロッパで別の問題が起るかもしれない。
経済が不況になると、国民に不満がたまり、その不満を利用した指導者がでてくる。
そして、選挙で多数選ばれて、議会の独占を図る。
このようなことは、第二次世界大戦前にあったが、また繰り返すのか。
さて、このようなことは起らないであろう。
今、天上界では、イエスキリストが最大の力を持っている。
愛と平和の神である。
しかし、地上が正義の実現のために戦いが多くなると、天上界で力が強くなる神がいる。
アッラーという神である。アッラーは、常に正しさとは何かと考えている。
さて、アッラーの目には、地上がどう映るか。
貧しく、日々、労働に明け暮れ、仕事が終われば、礼拝する民。素朴な信仰に生きている民。
これは良しとされる。
豊かだけれども、日々、享楽のまま生き、信仰もなく、無意味に日々を過ごしている民。
これは失敗だったと考える。さて、どうするか。およそ見当がつくであろう。
今さら、素朴な信仰生活に戻れとは言わない。
そもそも、人間が生まれたのは、学ぶためである。学ぶために生まれたのだ。
そうであるならば、教育に力を入れるべきである。
子供の教育に力を入れるとともに、大人の再教育にも力を入れるべきである。
再教育を受けた大人が、新たな産業を興す知恵を手に入れられる。
知恵は力なり。