面従腹背 double-faced 2003 9 20

 過去の小泉内閣を振り返れば、
「面従腹背大臣」が多かった。
表向きは、内閣の方針に従うと言いながら、
省に帰れば、官僚にゴマスリ、官僚に媚びを売る。
官僚のコントロール下に置かれる。
そんな大臣ばかりだった。
これが、「改革」を骨抜きにした最大の原因である。
 官僚も、内閣の方針を聞くだけで、実際には非協力の姿勢を貫いた。
こちらは、「面従腹背官僚」となっている。
 官僚の世界は、安泰で、内閣が変わっても、出世は決まっている。
たとえば、具体的な職名を出すと、問題があるので、
架空の職名で例示します。
 たとえば、総務審議官をやると、事務次官が約束されてしまう。
総務審議官→官房長→筆頭局の局長→事務次官
このように「エレベーター出世」が決まっている。
次の事務次官どころか、次の次、さらに、次の次の次の事務次官まで決まっている。
 これが、いかに、バカバカしいシステムか、民間企業で考えれば、よくわかる。
これは、総務部長をやれば、必ず社長になると決まっているようなものである。
総務部長→常務→専務→社長。
このように「エレベーター出世」が決まっているようなものである。
 これでは、社員が全員、やる気をなくしてしまうし、会社が傾く。
しかし、このようなシステムを、官僚社会は、長年に渡って続けている。
霞ヶ関の常識は、世間の非常識であることに気づいていない。
 この非常識を政治家は知っているが、
政治家は、何とか、官僚に、媚びを売りたくて、見て見ぬふりをしている。

「毒まんじゅう内閣」にならないように、がんばってください。