規制緩和 deregulation 2003 10 22

 規制緩和というと、農業や医療を連想しますが、
実は、株式市場にも、規制があります。
 昨日、投資家が、利益確定に動いた結果、
一部の銘柄では、ストップ安になってしまいました。
値幅制限の下限に、売りが集中し、
投資家は、売りたくても売れない状況になりました。
 かつて、IT相場の下落の時は、
ストップ安が、何日も続いて、
投資家が、大損害を受けてしまった。
ストップ安という規制が、投資家に、甚大な被害を与えたのです。
 幸いにして、今回は、翌日に売買が成立し、
株価が反発して、上昇したので、問題は発生しなかった。
 以前、大学の先生に、どうして、こんなに規制が多いのですかと聞いたら、
「官僚というものは、
3度の食事よりも、規制を作ることが好きだから。
こんな後ろ向きな仕事ばかり、していないで、
もっと前向きな仕事をしてほしい」と言っていました。
 もう終わったのです。
規制を作って、補助金をばらまくというシステムは終わったのです。
こういうシステムは、戦後復興の時代は有効でした。
 しかし、戦後は終わったのです。
官僚は、戦後が終わったことに、まだ気づいていないのです。
 これからの官庁は、規制官庁や補助金官庁ではありません。
時代が求めているのは、政策提案官庁や、アイディア提供官庁です。