積上げ社会 building-up society 2003 11 10
今までの日本は、「積上げ社会」でした。
たとえば、そのいい例が、政府自民党です。
政策を作るのに、
「業界→官僚→自民党→政府」
または「政府→自民党→官僚→業界」という具合に、
積上げ作業で、政策を作っています。
さらに、「官僚」のところで、省庁間の縄張り争いがあります。
これでは、よく言えば、優等生的な政策、
悪く言えば、「毒にも薬にもならぬ」政策となります。
ともかく、政策を作る手順は、
「業界→官僚→自民党→政府」と、
「政府→自民党→官僚→業界」という循環(堂々巡り?)のなかで、
積上げ作業をしますので、
完成した政策は、「大山鳴動して鼠一匹」となります。
手間のかかる「積上げ作業」で、
政策を作っているから、こうなるのです。
「堂堂巡」
本来の意味は、「祈願のために、社寺の堂のまわりをめぐること」でしょうが、
「同じ議論などを、いつまでも、繰返して、はてしのないこと」という意味もあります。
「大山鳴動して鼠一匹」
前ぶれの騒ぎばかりが、大きくて、実際の結果の小さいことのたとえ。
参照
広辞苑