危機管理 crisis management 2003 8 3

以前、このように書きました。

もう20年前ですが、ある外国を旅行しました。
夜は、多少、危険かもしれないと思いましたが、所用で、夜、外出しました。
異国の繁華街を歩いているうちに、集団の出す、悪い気配を感じました。
それで、警戒レベルを上げました。
服装は、暑かったですけれど、丈夫なズボンに、切れにくい長袖のシャツでした。
肌を露出させないで、かつ、動きやすい格好を心がけました。
ふと、目をやると、遠くを、
女子大生風の若い女性が、短パンにTシャツで歩いて行くのが見えました。
まるで、ライオンの目の前に、エサをぶら下げているような感じでした。
その晩は、十分に、背後に注意しながら、用事を済ませました。
治安が悪いところでは、後ろから襲われることは普通です。
時々、後ろを振り返りながら歩くことは、敵に対して、十分な抑止力となります。

危機管理のできない日本人が心配です。
「武士道」というものを身に付けて、歩くべきです。
武士というものは、常に「武士道」を磨いていました。
殺気を感じれば、後ろから来る敵も、わかります。
「安全は自分で守る」という意識が、戦後の日本人には、なくなりました。
「誰かが守ってくれる」という意識に変りました。
残念なことです。
だから、戦後の日本人の意識は、「臆病」という法則で説明できます。
しかし、世界に誇れる「武士道」の発祥の地、日本で、これは、実に情けないことです。
女性でも、武家の女性は、女性の「武士道」を磨いていました。
情けないことですが、自分で守れないならば、守ってくれる人と常に行動を共にすることです。
「武士道」を忘れた日本人は、もう日本人ではありません。
新種の日本人です。
「武士道」とは、日本の誇りです。