ペテルブルク Peterburg 2003 5 31

 ピョートル1世は、バルト海に面するネヴァ河の河口に
「西欧への窓」となる都市を建設して、ここに首都を移して、以後、
ロシアは、ヨーロッパ国際政治の舞台に登場した。
 ピョートル1世は、身分を隠して、自らイギリスやオランダを訪れ、
造船、大砲の技術、風俗などの技術を学んだ。
 ユリウス歴を採用し、学校、新聞、海軍士官学校などを創設し、
西欧社会に追いつこうとした。
 歴史書には、そう記されています。
このロマノフ王朝も、共産主義革命によって倒され、
ロマノフ王朝の栄光は封印された。
 しかし、この共産主義革命によって作られた無神論国家も、
この70年以上に渡った文明実験も、
結局、共産主義特権階級を生み出し、
また、国民全員で貧乏を愛せば、貧乏になるという法則を証明するに終わった。
このような不幸な制度は、早く終わらせる必要があった。
この70年を終わらせたのが、ゴルバチョフであり、エリツィンだった。
 さて、過去の歴史で、このようなことがなかったでしょうか。
共産党の書記局や政治局は、過去の歴史を見れば、何かに似ています。
歴史は繰返す。人物も繰返す。
歴史は繰返すと言う場合、どうしても、社会現象にのみ、目が行きます。
しかし、人物も繰返しているのです。
人物に焦点を当てて歴史を見れば、また違う歴史が見えてきます。
現在の人物と過去の人物の比較照合が、ぜひとも必要です。
 21世紀は、どのような世紀になるでしょうか。
この数百年、近代政治が、王制を倒すような方向で動いてきました。
歴史は、流れを変える時もあります。
今度は、今後数百年、王制を取っている国が栄えてくるかもしれません。