立体画像 Mnemosyne 2003 5 18

年老いて、伴侶を失う時、
知らせとなる。
自分にも死が近くに来ていること。
整理と準備の時を知らせる。
しかし、若くして、
夫を戦争にて失う時、
病にて妻を失う時、
いつまでたっても目が覚めない父、母、
そして、ある日、その姿が突然消えた父、母、
なぜと思う子供の時。
過去は過去として、忘れられるはずもなく、
過去はいつまでも現在のまま。

時には、コンピューターグラフィックスを使って、
夫、妻、父、母の立体画像を表示させ、心のささえ
とすることも必要かもしれない。
あるいは、貧困と病に苦しむ国の人たちにとって、
宗教指導者の立体画像は、せめてもの、心のささえとなるかもしれない。

今、日本では、コンピューターグラフィックスと液晶プロジェクターを使用して、
専用眼鏡をつけなくても、立体画像が見られる技術があります。