グリッド・コンピューティング Grid computing 2004 7 3
グリッド・コンピューティングとは、こういうことです。
一般的に、パソコンの使用時間は、
1日24時間のうち、2時間程度しか使われていないでしょう。
いくらパソコンが大好きな人でも、1日8時間も使わないでしょう。
ここでは、パソコンは、一日のうち、「22時間」は、使われていない時間としましょう。
そこで、こういう条件があったとします。
パソコンのCPUが、昔に比べて、高速化した。
パソコンが、光ファイバーでネットワーク化されている。
この二つの条件が満たされた時に、
グリッド・コンピューティングという「仮想スーパーコンピューター」ができるのです。
つまり、利用されていない22時間を、グリッド・コンピューティングのために使うのです。
このようなパソコンが、30台あったとしたら、
30台分のパソコンを、ネットワークで、ひとつに束ねて、
1台の「仮想スーパーコンピューター」として使うのです。
つまり、グリッド・コンピューティングとは、漁師が使う投網のようなものです。
投網の結び目が、個々のパソコンです。
その結び目を結んでいる糸が、光ファイバーという通信回線です。
ところで、このグリッド・コンピューティングでは、
それを構成しているパソコンの1台が故障しても、全体としては、問題がないということです。
なぜ、またグリッド・コンピューティングの話を出したか。
それは、このグリッド・コンピューティングというシステムは、
人間の脳細胞と同じ構造ではないかと思ったからです。
つまり、グリッド・コンピューティングは、人間の脳を象徴していないかということです。