2037 2003 10 28

 週刊エコノミスト11月4日号で、
「500万人が職場を去る日」
「2007年、団塊世代は、どこへ行く」という記事がありました。
楽観論と悲観論の記事が掲載されています。
 私は、楽観論です。
500万人が職場を去って、第二の人生を始める時、
新しい消費文化というものができると思います。
 問題は、この団塊の世代が、消費活動ができなくなるほど、高齢化した時です。
おそらく、それは、2037年頃だと思います。
この頃から、日本は、急速に、下り坂を下るように、
国力が衰えていくでしょう。
 団塊の世代は、良くも悪くも、日本を象徴しているのです。
団塊の世代が、この世を去る時、日本の衰退が始まるでしょう。
それ以降は、日本は、「観光や文化で食べていく国」となっていく可能性があります。
だから、2037年以降については、悲観論です。

新しいビジネス new business 2003 9 29

 いつまでも、少子高齢化を嘆いていても仕方ありません。
現実に、少子高齢化社会が到来するならば、
発想の転換をしなければなりません。
 みんな、大人になると、少しずつ固定観念が増えてきて、
壮年の頃には、「身につけてしまった固定観念」こそが、
自分自身だと勘違いするようになります。
こうなってしまっては、なかなか自分を変えることができません。

 さて、本格的な高齢化社会が到来すると、どうなるか。
「豊かな社会」が到来すると思います。
団塊の世代というと、あまり、よいイメージがありませんが、
まもなく、団塊の世代が、定年を迎えます。
 別の言い方をすれば、
ストックの豊かな世代が、定年で、新しい人生を始めることになるのです。
この方たちは、定年で退職しても、
従来型の老人には、ならないでしょう。
本当の意味で、新しい人生を始めることになるでしょう。
 体力もあり、金融資産もありますから、活動的で、豊かな老後を送ると思います。
消費活動も、従来型の老人と違う、新しい消費活動をしていくと思います。
 日本は、まだまだ、仕事人間が中心で、
本当の意味での余暇活動、レジャーは育っていません。
本当のリゾートも育っていません。
 なぜなら、今までの日本は、忙しく働く人ばかりで、
高齢者は少なく、
高齢者はいても、お金の使い方が上手ではなく、消費活動が低く、
余暇活動やレジャー、そしてリゾートも下手でした。
 しかし、団塊の世代の方たちが、
本当の意味での余暇活動やレジャー、そしてリゾートも、育てていくと思います。
 今までの日本には、本当の意味でのリゾートは、ありませんでした。
おそらく、団塊の世代の方たちが、その担い手となるでしょう。
日本に、今までになかった消費活動が生まれていくでしょう。
 今後、高齢者を対象とした市場は、大きくなるでしょう。
若者を対象とした市場は、小さくなるかもしれませんが、
豊かな金融資産を持った高齢者が増えるので、
新しい消費活動が生まれ、
新しい市場が誕生し、成長していくことになるでしょう。
 この新しい市場で勝った者が、大きく成長していく企業となるでしょう。
若者の市場は、「安ければよい」という市場でした。
しかし、この新しくできる市場は、
高くても品質がよいものが求められる市場となるでしょう。