自民党の冬 2010 4 11

書名 SAPIO 4月21日号 小学館

 このサイトでは、雑誌は、あまり取り上げることはありませんが、
今回は、注目すべき、あるいは重要な記事がありましたので、
あえて今回取り上げることにしたのです。
 19ページ以降で、中央大学教授のスティーブン・R・リード氏は、
こう書いています。
「二大政党制では、一度下野すれば、
15年は復活困難という厳然たる現実」
「自民党は、18年かかって政権奪取したイギリス労働党に学べ」
「労働党は、79年に続き、
83年の総選挙で負けて2連敗となった。
これで労働党は、ようやく党内改革に動き出す。
1回目に負けたとき、労働党は今の自民党と同じで、
まだ大丈夫、次には政権を取れると楽観的に構えていた。
ところが次の選挙でも負けた」
 その他にも、興味深い記事があります。
「イギリスの過半数主義型の民主主義は、
政権をとった与党と首相は、
次の選挙まで国民を無視し続けられるというのが特徴的だ」
「イギリスでは、首相は世論も無視するほどの強さを持つ」
「二大政党制のもとでは、
たとえ野党になっても、
自分たちの(過去の)業績から逃げられない」
 次は、14ページに戻ります。
「自民党は、銀行の貸し渋り、貸し剥がしにあい、
借入の連帯保証人になっている幹事長と経理局長のポストを巡って、
『ババ抜き』ゲームが始まる。
そんな光景が目に浮かぶ」
 もし、銀行の貸し渋り、貸し剥がしがあるならば問題であり、
即刻、亀井金融担当大臣に訴えた方がよいでしょう。
こうした問題は、亀井氏の得意とする分野でしょう。
 これも、自民党にとって、産みの苦しみとなるでしょう。
こうした経験が、将来、党の政策として結実すると思います。
 今から十年近く前だったでしょうか。
「不良債権処理の加速」というスローガンがありましたが、
結果的に、不良債権処理の加速は、中小企業に向かったのです。
中小企業は、銀行の貸し渋り、貸し剥がしに苦しみました。















































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