政治の天気予報

 4月末(2007年)の連休を利用して、故郷に帰ったところ、
地方議会選挙の結果には、驚きました。
大物議員が、予想外の落選。
県議会の議長を経験し、年齢的にも、まだ高齢でもないのに、
何の前触れもなく、いきなり落選。
 何か、地殻変動が起きているような感じがしますが、
しかし、これが民主党の躍進につながるかは、不透明と言えます。
 思うに、有権者は、自民党でもなく民主党でもなく、
何か「新しい勢力」を求めているのかもしれません。
 だから、運が悪ければ、民主党は、
1993年総選挙の時の社会党のようになるかもしれません。
あの時は、自民党内の内紛で、予想外の解散・総選挙。
自民党批判票が、社会党に流れるかと思ったら、
自民党大敗以上に、社会党も歴史的大敗。
そして、これもまた予想外の細川内閣の成立。
 しかし、今後は、あの時のようなことは起きないでしょう。
小選挙区制度が、「新しい勢力」の誕生を妨げていると思います。
同時に、自民党においても民主党においても、
小選挙区制度が、大政治家の出現を妨げていると思います。
(小選挙区制度においては、相対的に党執行部の力が強くなり、
多くの議員は、党執行部の顔色を伺うだけの議員となる可能性があります)。
 かくして、有権者の欲求不満は続く。
それとも、地方だけの政党ができるのか。
つまり、国会に議席を持たない、地方議員だけの政党。
それもいいかもしれません。
今や日本全国津々浦々、地方議会も、
自民党か民主党のフランチャイズ政党ばかり。
 セブンイレブンもローソンも便利だが、
北海道から沖縄まで日本全国津々浦々、
セブンイレブンやローソンばかりになっては困る。
しかし、今の地方議会の政党は、そうなっている。
 もちろん、これは、政治の「天気予報」。
当たるも当たらぬも、天気次第。
 故郷に帰れば、誰もが情緒的になるかもしれない。
ふと、李白の漢詩を思い出す。
もちろん、今は、春の春ですが・・・・・。

静夜思 李白

床前看月光
疑是地上霜
挙頭望山月
低頭思故郷

ふと、寝台の前を見ると、月の光がさしこんでいた。
それは、地上に降りた霜ではないかと思うほどだった。
どのような月かと、山の端の月を見れば、
急に故郷の月を思い出し、
頭をうなだれて、故郷を思うばかり・・・・・。














































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