CPIの細工 2008 1 5

 「2007年秋は、食料品などが、値上げラッシュの秋だったのに、
どうして、消費者物価指数(CPI)が上がらないのか?」
そういう疑問を持つ方は、以下の本を読めばわかるでしょう。
「家計崩壊」 深野康彦著 講談社プラスアルファ新書
(以下、引用)
 元総務大臣・竹中平蔵のトリック
ゼロ金利政策の解除反対を唱える竹中氏は、
消費者物価指数がプラスにならないように工夫したわけです。
そうすれば、日本銀行のゼロ金利政策解除を阻止することができると考えたのだと思います。
 ここ数年にわたって価格が大幅に下落しているものに、
液晶テレビやプラズマテレビなどの薄型テレビ、パソコン、デジタルカメラ、
携帯電話(通話料含む)などがあります。
じつは、竹中氏は、これらの商品が消費者物価指数に及ぼす影響を大きくしたのです。
(「寄与度」あるいは「寄与率」ともいう)
 いま挙げた4品目は、年初と年末の価格を比較すると、その下落率は2桁以上です。
これらの寄与度を上げた結果、企業物価指数が3年半以上もプラスであるにもかかわらず、
消費者物価指数はマイナスになるという、相反する結果が出る事態に陥ったのです。
(以上、引用)
 消費者物価指数(CPI)の細工に、本当に竹中氏がかかわったのかどうか、
その真偽については、わかりませんが、
後世において、「日本は、CPIに細工をしたために、インフレ対応が遅れてしまった」と、
そういう記述が、歴史の教科書に残らないように、正しいCPIに戻すべきです。

















































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