アメリカ States 2004 7 4
アメリカは、キリスト教国である。
これは、半分正しく、半分誤りである(以下の記事を参照)。
強いて言えば、
アメリカの宗教は、
「キリスト教 + ユダヤ教 = 大統領教」である。
これで、アメリカ人も、自分たちの過ちに気づくでしょう。
家と土台 The Two House Builders 2004 6 18
イエスの言葉
あなたがたも聞いているとおり、
「隣人を愛し、敵を憎め」と命じられている。
しかし、わたしは言っておく。
敵を愛し、自分を迫害する者のために祈りなさい。
あなたがたが、天の父の子となるためである。
父は、悪人にも、善人にも、太陽を昇らせ、
正しい者にも、正しくない者にも、雨を降らせてくださるからである。
人を裁くな。
あなたがたも裁かれないようにするためである。
あなたがたは、自分の裁く裁きによって裁かれ、
自分の量る秤によって量り与えられる。
わたしのこれらの言葉を聞くだけで行わない者は皆、
砂の上に家を建てた愚かな人に似ている。
罠 trap 2004 3 20
善悪二元論という考え方があります。
しかし、これには、罠が仕掛けてあります。
一見すると、ベストな考え方のように思えますが、
しかし、問題点を含んでいるのです。
これは、「常に悪がある」という考え方です。
そこで、悪を倒す。
そして、悪が消える。
しかし、これで終わらず、
さらに、悪はいないかと探すことになる。
これでは、永遠に、悪を追い続けることになる。
そして、いつのまにか、悪魔に利用され、悪に染まり、
悪がいなければ、悪を作ればいいと考えるようになるです。
こうして、悪魔の仕掛けに、捕らわれてしまうのです。
もちろん、子供には、まず、善悪二元論を教えるべきです。
しかし、大人になったら、「善悪二元論を超えるもの」を探求すべきです。
イエスキリストは、善悪二元論を否定しているのです。
マタイによる福音書によれば、
「あなた方も聞いているとおり、『隣人を愛し、敵を憎め』と命じられている。
しかし、わたしは言っておく。
敵を愛し、自分を迫害する者のために祈りなさい。
あなた方が、天の父の子となるためである。
父は、悪人にも善人にも、太陽を昇らせ、
正しい者にも、正しくない者にも、雨を降らせてくださるからである。」
イエスキリストは、善人にも悪人にも、その心に、ダイヤモンドを見たのです。
その心のダイヤモンドは、すすけて、光なきダイヤモンドに見えますが、
しかし、心を磨ければ、そのダイヤモンドは、燦然と輝くのです。
「悔い改めよ。神の国は近づいた。」
2つの剣 two Sword 2004 7 2
新約聖書には、「剣を取る者は皆、剣で滅びる。」という言葉があります。
これは、歴史を振り返れば、そのとおりとなっているでしょう。
軍事力に頼った国は、一時的に勝利しますが、最終的には滅びていきました。
これは、歴史の鉄則です。
さて、新約聖書には、もうひとつ、「剣」という言葉が登場します。
それは、「平和ではなく、剣をもたらすために来たのだ。」という言葉があるのです。
イエスは、神の愛を説いたのだから、
なぜ、このような言葉があるのだろうかと思うでしょう。
しかし、やはり、イエスは、剣をもたらすために来たのです。
イエスの「互いに愛し合いなさい」という教えは、
今でこそ、誰でも理解できる教えで、普通に聞こえますが、
当時としては、「革命的な思想」だったのです。
当時は、戦乱が多く、また、強盗や殺人も多かったのです。
このような社会的な状況で、
「互いに愛し合いなさい」と説くことは、
正に、革命的だったのです。
このように、イエスが生まれてから、
愛の思想が、一般的になったのです。
これは、宗教のイノベイション(innovation)だけでなく、
社会の価値観そのものを書き換えるものだったのです。
ですから、イエスの愛の思想は、
時代を切り開く「剣」だったのです。
十戒 Decalogue 2003 10 14
社会のモラルが低下した今は、
もう一度、「十戒」の精神を確認しなければならない。
1 吾れの外何者も神とすべからず。
2 汝、何の偶像も刻むべからず。
3 汝、吾が名をみだりに口に唱うべからず。
4 汝、安息日を覚えて、聖くすべし。
5 汝、父母を敬え。
6 汝、殺すなかれ。
7 汝、姦淫するなかれ。
8 汝、盗むなかれ。
9 汝、隣人につき偽証するなかれ。
10 汝、隣人の家を貪ることなかれ。
ただし、国際社会の平和のためには、
1と2については、寛容の精神を持つべきです。
仏教にも、有名な十の戒律があります。
一 不殺生 他人を殺してはならない。自分を殺してはならない。
二 不偸盗 盗んではならない。
三 不邪婬 犯してはならない。
四 不妄語 嘘をついてはならない。
五 不悪口 悪口を言ってはならない。
六 不両舌 二枚舌を使ってはならない。
七 不綺語 心にもない、お世辞を言ってはならない。
八 無貪 度を過ぎた欲望は持ってはならない。
九 無瞋 怒ってはならない。
十 不邪見 よこしま見解を持ってはならない。