民主主義の面積 planar dimension of democracy 2004 11 28

 民主主義に、面積の限界はあるか。
今のところ、それは、あると考えています。
 今の状態では、
国土が、あまりにも広大な場合に、
民主主義で、大統領を選出できるか、疑問があります。
 国土が、あまりにも広大な場合には、
候補者と有権者の距離が、あまりにも遠くなってしまいます。
 選挙演説をしようにも、国土が広大ならば、候補者の体力にも限界がありますし、
有権者も、わざわざ旅費を払って、選挙演説を聞きに行くことはないでしょう。
 結局、こうなると、選挙は、テレビによる人気投票となってしまいます。
候補者は、いかにテレビ写りがよくなるかが、ポイントになるでしょうし、
また、テレビを通じて、いかにして、よいイメージを作るかも重要となってくるでしょう。
 しかし、これでは、芸能人を売り出すのと同じです。
だから、今のところ、民主主義には、面積の限界があると思います。

民主主義の面積 square measure of democracy 2004 7 29
 民主主義には、面積があると思います。
つまり、民主主義には、面積の限界があるのではないかと思っています。
たとえば、ロシアや中国のような巨大な面積がある国家において、
民主主義を実施可能なのか、疑問を持っています。
 たとえ、このような巨大な国家において、
大統領選挙を実施しても、それは、信任投票に近いものとなるでしょう。
そして、失政が続けば、リコール選挙に近いものとなるかもしれません。
いずれにせよ、面積が巨大な国家においては、
強力な指導者が出現しやすいし、また国民も、それを望むでしょう。
 さて、同じく、巨大な国家としては、アメリカがあります。
アメリカにおいて、民主主義は、本当に実施されているのでしょうか。
アメリカにおける政治活動や選挙活動を見ていると、少し疑問があります。
 アメリカにおいては、民主主義が、
「テレビ政治」、あるいは「テレビ選挙」になっています。
これが、民主主義と言えるのか。
 もし、政治活動や選挙活動で、テレビを使うことを、すべて禁止したら、
アメリカにおいて、民主主義は、実施可能なのか。
 さらに、政治活動や選挙活動で、テレビを使うことを認めても、
そこに、大きな問題が発生します。
 アメリカには、巨大な資本(資金)が存在します。
こうした巨大な資本力で、テレビなどのメディアを買い占めることができます。
また、同じく、地方にある地元のテレビや新聞を買い占めることもできます。
 つまり、アメリカでは、民主主義を、お金で買うことができるのです。
こうした現実に、アメリカ人は気づいていないか、
あるいは、気づいていても、見て見ぬふりをしているのかもしれません。
















































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