国債 government bond 2004 10 18

 「国債投資は、安全である。」
これは、半分正しく、半分間違っています。
国債を満期まで持っていれば、安全な投資と言えます。
しかし、途中換金をして儲けようとすると、ハイリスクな投資と言えます。
 金利が上がれば国債価格は下落し、金利が下がれば国債価格は上昇します。
つまり、国債価格は、金利の動向に左右されます。
だから、金利の動向を読む必要があります。
 しかし、これが難しい。
基本的に、金利は、経済の動向に左右されますが、
現実には、その経済を読むのが難しいのです。
 これには、経済的な勘が必要です。
そういうわけで、債券投資の世界には、債券王と呼ばれる人が存在するのです。
 やはり、基本は、国債というものは、満期まで所有するのが原則です。
途中換金して儲けようとすると、ハイリスクな投資になりますので、注意が必要です。
 もちろん、国債を、大量に所有している金融機関は、
「満期まで所有するつもりだから、リスクはない」と言うかもしれない。
 しかし、途中換金をせざるを得ない状況も、
可能性としては、ゼロとは言い切れないでしょう。
万が一、預金者がリスク管理に目覚めて、預金の「大移動」が起きるとしたら、
金融機関は、預金の引き出しに応じるために、資金を捻出する必要があります。
 もちろん、こうした場合は、日銀が、大量の資金を用意して混乱を避けるかもしれない。
しかし、こうした預金の大移動が、全国レベルで起きたら、日銀も対応できないでしょう。
その時、国債価格は死ぬでしょう。
だから、政府関係者は、現実はどうであれ、
「金融不安のある金融機関は、ひとつもない」と念仏のように唱えることになるでしょう。
(注意)
ここで取り上げた国債とは、「通常の国債」のことです。
「個人向け国債」のことではありません。












































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